家庭の電気は単相三線式であるということ
グリッドタイは安価で比較的簡単なソーラーシステムです。
しかしながら、それでも気を付けなければいけない点は事前にしっかり確認が必要だと思います。
その一つ
一般的な家に引き込まれている電気は、単相三線式(単三)です。
単相三線式とは、単相交流電力を3本の電線・ケーブルを用いて供給する低圧配電方式。
簡単に図にするとこんな感じ
家電やコンセントごとではなく、実際には部屋や用途別に分けられています。
回路は①と②で分離されているような感じで、それぞれに100Vの電圧がかかっています。
そして配線方法を変えることで、100Vだけでなく200Vも取り出すことが出来るようになっており、エアコンやIHコンロ用として配線されています。
古い建物やブレーカーが20A以下の所など、2線式も一部あると思います。
GTI(グリッドタイインバーター)の出力
GTIの出力は、2本の線を使う単相二線式(単二)となります。
一般的な家庭用ソーラー発電はパワコンで単三出力されていると思いますが、GTIでは単三式のように接続を変えて200Vを出力するなんてことは出来ません。
そう、GTIは100Vの1系統しか出せないわけです。
1系統しか出せないということは、画像の①か②どちらかにしか供給出来ないということです。
GTIを挿すコンセントには注意
接続するコンセントに注意することが必要だろうと思います。
GTIは通常のコンセントにそのまま挿して100Vを出力する仕組みですから、上記の図からすると差し込んだコンセントが繋がっている①か②の回路のどちらかに流すことになります。
つまり、せっかく接続しても、供給したい機器や常時電力を消費している機器が同じ系統に無いと意味が無いどころか、消費出来ない電気が外に逆流してしまうかもしれません(-_-;)
なので、常時消費する電力と発電する電力に大幅に差が出ないようにしないといけません。
パネルを増やして発電量を増やしても、必要量を超えたら全く意味無し・・・。
つまり?
つまりこういうこと
- 供給したい機器が繋がっている系統に接続すること
- 繋いでいる側に常時消費する機器が接続されていること
- 逆潮流にならないように消費する電力を考えておくこと
- GTIのご利用は計画的に\( ‘ω’)/
コメント
GTIは100Vしかないと記載されていますが200V仕様も有ります。
当方は200V仕様で設置しています(逆潮流には気を付けて発電電力を調整しています)
200V仕様のGTIも存在するんですね!探してみても見当たらなかったもんで…(^^;
その場合は3線式になるんでしょうか!?
気になるんで色々探してみます。ありがとうございます。